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でも話してくれました。子どもには「捨て子、貧乏の子、父無し子ではない。お前には、パパがいるではないか。ママがいないのでパパが働きにいけない。そのため、私たちと一緒に生活をしているんだ。」と言い聞かせました。また、「とうちゃんとかあちゃんがついているからガンバレ、いじめた子もいつかわかる時がくる。でも、あんまりひどい時は、とうちゃんがいじめた子の家へ行ってお話してくるから。」と元気づけ学校へ送り出したものでした。子どもは嬉々として「行ってきまーす」といって玄関を出ていきました。
その後いじめは、一時治まったものの、またぶり返しました。ある朝食事をとりながら子どもに、「昨日いじめた子どもに言いなさい。今日とうちゃんが勤めから帰ったら、あなたの家に行って、おとうさん、おかあさんと話し合いをするそうだ」と言い、今度ばかりは私も決心しました。
ところが、学校から帰ると「もう、いじめないから許して。家に来ないでちょうだい」といじめた子が許しを願ってきたとのことです。それ以後は、卒業まで事無く終わった次第です。中学校に入学してからは、からかい程度のことはあったようですが、

 

 

 

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